イドメネオ
- tenoreniitsu
- 2014年8月31日
- 読了時間: 2分
今日はイドメネオのB組の通し稽古でした。
イドメネオというギリシャ神話を1700年代後半に生きたモーツァルトさんが作曲して、
現代に生きるメルクルさんが指揮して、ミキエレットさんが演出して、我々が歌い演じます。
作曲家の奥さんの基準でいけば、250年前の曲を、21世紀の最新の技術で上演してくれるんだから、
モーツァルトも喜んでくれるでしょう。
ただ現代演出は現代演出なので、初めてオペラを観る方や、
まだその数が多くない方は戸惑われるかもしれません。
でも登場人物の感情の起伏をより表現することに、
今回の演出はとても適しているように思います。
例えば、エレットラのるんるんお着替えアリアからのイドメネオが亡霊に襲われるまでのシーンは、
僕の大好きなシーンになりました。
ギリシャ神話の時代に当たり前で、ないしはモーツァルトの時代には当たり前で、
今では当たり前ではないことが、対比する出来事を置くことで更に浮き上がって見える。 図形の問題で、補助線を引くとくっきり見えてくることにちょっとだけ似ているような、
そんな瞬間が今回のオペラには沢山あります。
そういう意味では、オペラってオワコンでしょ?って思ってる人や
演劇畑の人やテレビドラマではもう物足りないっ!っていう人に観て欲しいと強く思います。
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写真は二期会のtwitterから。
